木材が腐るのは、木材腐朽菌とシロアリが原因。そのどちらも湿気が大好き。木材を腐らせないためには、青森ヒバのような木材腐朽菌やシロアリに強い材種の木材を、湿気の多いところに使用して対抗するか、木材の材種を選ばず、その温床となる湿気を防止することが有効です。
湿気は、木材腐朽菌の繁殖やシロアリの生息を助けるばかりか、カビを発生させ、それを餌とするダニの繁殖を助けるので、建物にはとてもやっかいな存在です。
湿気を防止するためには、通風や換気がもちろん大切ですが、建物内部を一定温度に保ち、寒い(温度の極端に低い)場所を作らないことが最も有効です。なぜなら湿気は、温度が低いところへ流れていき、結露となる傾向があるからです。